目の不調
疲れ目:
目を使いすぎると、ショボショボしたり、まぶたがピクピクしたり、焦点が合わせにくくなったりします。症状がひどいときは、首や肩がこったりします。一晩ぐっすり眠っても治らない目の疲れを眼精疲労といいます。眼鏡やコンタクトレンズが合わなかったり、テレビ、パソコン、スマートフォンなどの画面を長時間見たり、室内照明が適正な環境ではないときなどに疲れ目になります。疲れ目は目のピントを合わせる筋肉が疲労した状態です。35才を過ぎると目の調節機能が落ちてくるので、老眼が始まった人の目に負担がかかって疲れ目と感じます。
目が疲れたら、十分な休憩や睡眠をとったり、目の周りを蒸しタオルなどで温めて血流をよくしたり、目を使う作業中には1時間ごとに目を休めるといいでしょう。OTC薬では、ビタミン類やピント調節機能を改善するネオスチグミンが配合されている点眼薬やビタミン剤が有効です。
かすみ目:
目を酷使し続けると目の筋肉疲労やピント調節機能が低下して、焦点が合わないためにものがかすんで見えます。休養をとったり、ビタミンを補給するといいでしょう。白内障、ドライアイ、緑内障などでも目がかすみますが、この場合には専門の医療機関で相談するといいでしょう。
充血:
何らかの刺激により炎症が起きたり、目を酷使して疲れ目になると、充血します。白目の表面を覆う薄い膜を結膜といい、この部分には細い血管が通っています。この血管が拡張してしまうために赤く見えます。白目の部分が真っ赤に見える場合は結膜下出血を起こしています。目を強く打ったり、こすったりして刺激を受けて結膜の血管が破れて出血している状態です。
ドライアイ、結膜炎、花粉症など、充血を起こす原因はさまざまです。充血は、これらに対処するために、身体の防御機能が働いている状態なので、休養も含めたケアがいいでしょう。充血の原因に合ったOTC薬を選びましょう。
目の乾き(ドライアイ):
目を守るのに欠かせない涙の分泌量が減ったり、量は十分でも涙の質が低下することによって、目の表面を潤す力が低下した状態をドライアイといいます。涙は水分とムチンという物質によって構成されており、両方のバランスの良い涙が質の良い涙です。ムチンは、水分を目の表面にとどまらせるなどの働きをします。ドライアイでは、涙の質が低下しているために、目の表面に傷がついたり、物の見やすさ(視機能)にも影響します。物がはっきり見えなくなったり、眼鏡やコンタクトレンズの度数は合っているのに見えにくかったりするなどの症状がでます。まばたきの回数が減ると涙の分泌が減り、目が乾燥します。冷暖房のきいた部屋では室内が乾燥しているので、目が乾きやすくなります。また、コンタクトレンズを長時間つけていると涙が角膜(黒目)に十分に行きわたらないために目が乾燥しやすくなります。このほか、加齢により涙の分泌量や質が低下したり、疾患や内服薬が原因になることもあります。アレルギー性結膜炎や紫外線なども原因になります。目が乾いたり、充血したり、視力障害を引き起こしたり、眼精疲労、肩こりといった症状を引き起こすことがあります。涙そのものの量を増やす薬や治療はありませんので、加湿器を使用したり、パソコンやテレビなどのモニターを見るときはこまめに休憩するといいでしょう。職場や自宅などでパソコンの画面をじっと見つめてしまう、いわゆるVDT(visual display terminal)作業では、まばたきが減少して目の乾燥の原因になります。デジタル端末の長時間にわたる使用も同様です。蒸しタオルなどで目の周囲を温めることもおすすめです。OTC薬では、防腐剤が入っていな人口涙液タイプの点眼薬がいいでしょう。
コンタクトレンズ着装時の不快感:
コンタクトレンズのピントが合っていなかったり、レンズに汚れがついていたり、レンズが変形しているなどの原因でコンタクトレンズの装着時に不快感が生じることがあります。充血や痛み、しみる、かすむ、ゴロゴロするような異物感、目やにがでるといった症状が現れます。長時間の使用による角膜への負担・損傷、レンズの洗浄・消毒が不適切だったりすると細菌感染などが原因と考えられるので、コンタクトレンズは適正な使用方法を守るようにしましょう。軽度あるいは一時的な症状にはOTC薬が使用できます。
かゆみ:
花粉症によるアレルギー性結膜炎、細菌やウィルスなどによる結膜炎で炎症が起きたり、ドライアイでもかゆみは生じます。また、コンタクトレンズの使用者もかゆみのトラブルはあり、かゆみの原因はさまざまです。
目が炎症を起こしているので、冷えたタオルなどで目の周囲を冷やすといいでしょう。花粉症では、目に付着した花粉を洗い流すのもいいですが、水道水ではなく、人口涙液タイプの点眼薬を用いるといいです。洗眼液での洗いすぎには気をつけてください。かゆみの原因に合ったOTC薬を選びましょう。
結膜炎:
アレルギー性、ウィルス性、細菌性の結膜炎があります。原因によらず、身体の防御機能が働いているために炎症(目がはれる)、充血、目やに、かゆみなどの症状が現れます。
花粉やハウスダスト(主に住まいの中にあるダニやほこりなど)が引き起こすアレルギー性結膜炎の主な症状は、目のかゆみ、充血、涙目、目がゴロゴロするといった異物感、目やになどがあります。眼だけではなく、鼻水・鼻づまり、だるさ、頭痛などのアレルギー症状も現れます。花粉によるアレルギー性結膜炎は、季節性アレルギー性結膜炎ともいいます。代表的な花粉は、春はスギ・ヒノキ・ハンノキ、秋はカモガヤ・ブタクサ・ヨモギなどです。花粉ににさらされないといったケアでも症状を軽減できます。花粉の季節にはコンタクトレンズの使用を中断して眼鏡にするといいでしょう。ハウスダストは1年中室内にあるため、症状は1年を通してみられるため、通年性アレルギー性結膜炎ともいい、近年急増しています。ホコリの中には、ダニが生きていたり、ダニやゴキブリの死骸や糞が混じっていたり、ヒトやペットのフケや毛、カビが混じっています。これらが空中に舞い上がり、結膜にくっつくと、結膜炎になります。空気を吸い込んだ時に、鼻の粘膜にくっつくと、気管支ぜんそくの原因にもなります。ストレスも症状を悪化させるので、解消に努めましょう。OTC薬では、抗アレルギー成分を配合している点眼薬や内服薬などを用います。
ウィルス性結膜炎は結膜にウィルスが感染して起こり、はやり目(流行性結膜炎)やプール熱(咽頭結膜熱)などがポピュラーです。他の人にも感染するため、家庭内感染や学校内での集団感染が起こることもあります。治療は専門の医療機関に相談しましょう。ウィルスに対する抵抗力をつけるため、十分に休養して体力を維持します。補助的に抗菌点眼薬や、ステロイド点眼薬を使用します。症状が治まってもすぐに治療をやめるのではなく、医師がいいというまでは治療を続けます。また、他の人への感染の予防対策は、手を流水やせっけんでよく洗う、休養をとって体力を落とさない、医師の許可がでるまでは学校等は休み、医師の許可が出るまではプールには入らない、人ごみに出かけない、タオルや洗面用具は患者と家族のものとは別々にするなどになります。
細菌性結膜炎の症状は、目のかゆみ、目のゴロゴロ感、目やになどです。黄色ブドウ球菌などの感染で起こりますが、感染力が弱いので、人へ感染することはありません。抗菌剤を配合する点眼剤で改善します。
ものもらい:
麦粒腫(ばくりゅうしゅ)ともいいます。まつ毛の毛根などに細菌感染することが原因です。まぶたに局所的な赤みが現れ、軽度の痛みやかゆみを伴います。炎症が強くなってくると、赤み、腫れ、痛みが強くなります。化膿が進むと腫れた部分から膿が出てくることがありますが、膿が出てしまえば、回復に向かいます。原因菌は黄色ブドウ球菌など、人の皮膚には常に存在している細菌ですが、目にケガをしたり、病気などで体の抵抗力が落ちているときに、汚い手で目をこすったりすると感染して発症することがあります。まぶたをこすったり、目に刺激を加えないように注意してください。ものもらいは体質的に起こりやすい場合がありますが、過労や睡眠不足などで体力が低下しているときに起こりやすいので疲労をさけ、睡眠を十分とるよう心掛けてください。OTC薬では、抗菌剤が配合されている点眼薬を用います。
●頻尿,排尿困難,老人のかすみ目,下肢痛などの症状に効果があります。