現在、大幸正露丸シリーズには大幸 セイロガン糖衣A、正露丸、正露丸携帯用、大幸 セイロガン糖衣A携帯用イエロー/ピンクなどの様々な商品がラインナップされています。
胃腸薬 正露丸は100年以上前からご家族(5才以上)のみなさまに使用されている常備薬です。天然成分の日本薬局方木(もく)クレオソートは腸の運動を止めないで、腸内の水分バランスを調整し、おなかに作用します。特に食あたり、水あたり、消化不良といった食べ物、飲み物が原因で起こる軟便、下痢および、ストレス、かぜなどの原因で起こる軟便、下痢にすぐれた効き目を発揮します。
『正露丸』は、日露戦争開戦2年前の明治35年(1902年)に発売されてから、100年以上ご家族の皆様に愛され続けています。大阪市天王寺区の中島佐一氏が、日本薬局方木クレオソートを主原料とする薬を国産化し、『忠勇征露丸』として製造販売を開始したのが始まりです。当時、日本の軍隊にとって衛生状態の悪い外地において兵士の死亡原因が、戦闘での戦死より病死の方が多いということは大きな問題でした。江戸時代末期にドイツから入った木クレオソートは、胃腸病だけではなく肺炎や肺結核にも用いられていましたが、この木クレオソートをカンゾウ末などの生薬末で練って丸薬にし、兵士が戦地に携行して服用できるようにしたのがクレオソート丸すなわち『正露丸』です。
商品名は、日露戦争開戦前という時代背景から、ロシア(露国)を征伐することと、将兵の士気高揚の意味を併せて命名されたと言われています。『忠勇征露丸』の発売以後、その効き目から、日本国内において常備薬として愛用されるようになりました。第二次世界大戦後の昭和21年(1946年)に、大幸薬品の創業者である柴田音治郎が忠勇征露丸の製造販売権を継承し、『中島正露丸』として製造販売を再開しました。その後、昭和29年(1954年)に『正露丸』の商標登録を行い、現在の『正露丸』という名称になりました。
昭和23年(1948年)に二代目 柴田卓が社長に就任してからは、正露丸の製造販売に注力してきました。そして、ラジオ、テレビを通じて積極的に宣伝広告を行い、正露丸はナショナルブランドの医薬品として全国の薬局、薬店で販売されるようになりました。
大幸正露丸シリーズの主成分は木(もく)クレオソートです。この成分が胃腸に作用し、腹痛などの症状を改善します。
薬局や薬店などで見かけるラッパのマーク大幸薬品の正露丸は、100年以上も前から使用されている胃腸薬です。食あたりや消化不良をはじめ、ストレスやかぜなどが原因で起こる下痢に効く薬として、幅広い世代に親しまれてきました。日本の代表的な常備薬と言えるのではないでしょうか?