オイラックスシリーズはオイラックスA、オイラックスPZ軟膏、オイラックスPZクリーム、オイラックスデキサS軟膏、オイラックスソフト、オイラックス潤乳液をラインナップしています。
オイラックスの特徴は、かゆみを抑える作用に優れることと、かゆみを抑える機序が他のかゆみ止めと異なる独特なものであることが挙げられます。
代表的なかゆみ止めの作用というのは、抗アレルギー剤のようにアレルギー反応を抑えることでかゆみを取ったり、麻酔作用によって感覚を鈍くしてかゆみを抑えたりするものが主です。
しかしオイラックスはこれらのかゆみ止めとは作用機序が根本的に異なります。オイラックスは温覚に対しての刺激作用を持っており、皮膚に塗るとヒリヒリするような感覚があるのですが、このヒリヒリ感を生じさせることでその分かゆみを感じにくくさせる、という作用なのです。
オイラックスのヒリヒリ感という刺激がかゆみと競合することでかゆみ改善として作用するため、オイラックスは「競合的刺激性止痒剤」とも呼ばれています。
オイラックスクリーム(一般名:クロタミトン)は1957年から発売されている鎮痒薬です。本剤は様々なかゆみに効く「家庭の常備薬」として使用されている皮膚用薬です。皮膚症状の程度に応じて使用してもらうため、シリーズとして「オイラックスA」「オイラックスPZ軟膏・クリーム」「オイラックスデキサS軟膏」をラインナップしています。
そして、新たに2008年に発売されたオイラックスソフトには、オイラックスシリーズに共通して配合されている鎮痒成分クロタミトンをはじめ、抗ヒスタミン成分、抗炎症成分、組織修復成分、殺菌成分などが配合されています。
オイラックスシリーズの主要成分は、クロタミトン、ヒドロコルチゾン酢酸エステル、グリチルレチン酸、ジフェンヒドラミン塩酸塩、アラントイン、イソプロピルメチルフェノールになります。これらの成分が総合的に作用し、かゆみを抑えます。